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銀河鉄道の夜
カムパネルラ
カムパネルラ
『銀河鉄道の夜』は、童話作家、宮沢賢治の代表作の一つである。
お暇な人は、*青空文庫*の*初期形*と*最終形*の二つを読み比べて欲しい。

原作と同じく、漫画版『銀河鉄道の夜』にも、初期形と最終形の二つのエンドがある。
初期形は、物語のテーマをブルカニロ博士が全て喋ってしまうのね。
読者には分かり易いのだけど、その分、情緒が不足する。
私は断然、最終形の方が好きだ。
初期形と最終形では、ジョバンニとカムパネルラの関係が微妙に異なる。
初期形は、クラスのアイドル的な存在のカムパネルラと友達になりたくて、でも言い出せなくて、イジメられっ子のジョバンニは鬱々としていた。
だが、気付けば、憧れのカムパネルラと楽しい汽車旅をしている。
しか〜し、他の乗客が二人の仲を邪魔するの。
カムパネルラと二人っきりになりたいジョバンニは、自分勝手に寂しさを感じたり、カムパネルラと仲良くなった乗客の女子に激しく嫉妬する。
おっと、皆まで言うな、ブルカニロ博士。
賢治はさ、童話の名を借りたBL(ボーイズ☆ラヴ)が書きたかったんだよな。
そうだよな、なっ?
…残念ながら、私の読み取り能力は、何処か歪んでいるらしい。

最終形は、ブルカニロ博士の存在が消失した為、少しばかり難解な物語となっている。
近頃、ジョバンニは忙しい。
父が出稼ぎに行ったまま帰って来ない所為で、母が心労で倒れたからだ。
ジョバンニは、バイトや母の看病をしながら、どうにか日々の暮らしを支えている。
親友のカムパネルラは、多忙なジョバンニに気を使って、一定の距離を置いて、優しく見守っている。
しかし、次第に、二人は疎遠となった。
今日は、折角のお祭りの夜なのに、クラスのイジメっ子グループに、カムパネルラを取られてしまった。
その上、カムパネルラの目の前で、酷い恥をかかされた。
孤独を噛み締めたジョバンニは、天気輪の柱がそびえ立つ丘に駆け上がった。
そこで、幻想第四次の世界に取り込まれていく。
気付けば、カムパネルラと旅をしている。
銀河鉄道の中で、様々な乗客と出会い、ジョバンニは精神的に成長していった。
もう、暗闇なんか怖くない。
きっと、皆の本当の幸いを探しに行く。
僕たち、何処までも一緒に行こう。
ね、カムパネルラ?
…と振り返れば、突如として、カムパネルラは姿を消していた。
この喪失感は、とにかく凄い。
現実世界に戻ったジョバンニは、カムパネルラの死を知らされた。
ジョバンニは悲しむけれど、「父が帰って来る」という吉報を携えて、家路を急いだ。
今のジョバンニに出来る事は、母を喜ばせる事。
それがお母さんにとっての本当の幸い。
ジョバンニは、そう考えたのだろう。
ジョバンニはカムパネルラを失った代わりに、強い心を手に入れたのだ。
…今度の私の読み取り能力は、正常に働いているでしょ?
銀河鉄道の夜
映画版『銀河鉄道の夜』のDVDを買ったら、銀河鉄道の乗車券が入っていた。
…わ、わーいw


※登場人物が猫なのは、ますむら・ひろしの仕様です。
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20:38 その他 comments(0)
緋色の誘惑
一之宮梅子
一之宮梅子
『緋色の誘惑』は、魂のお医者さんと、青年外科医が医療対決するオカルト☆コメディである。
オカルト女VS科学男という設定に、激しく興味をそそられる。
『ネオアトラス2』のアブトゥと、フランシスコ・ペレスみたいな関係なのかな。
早速、読んでみた。
オカルト女を更生させようと、科学男が何かとチョッカイを出す。
しかし、オカルト女の霊能力に振り回された科学男は、次第に、オカルト女にのめり込む。
この王道的なストーリーに、少しばかり、HOMOテイストが加わるのよ。
HOMOと言っても、完全にギャグだから、全く不快感はない。
それどころか、井上君は実に良いキャラだ。
その片思いは、永遠に報われないけどさw
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20:16 その他 comments(0)
進撃の巨人
アルミン・アルレルト
アルミン・アルレルト
歴史漫画に限らず、流行の漫画だって、ちゃーんと読んでるよ。
今一番、続きを楽しみにしているのが、『進撃の巨人』である。
この世界では、生態系の頂点に君臨するのは、ヒトではなく、ヒトを捕食する巨人なのね。
人類は巨大な壁を築いて、その中で、小さくなって暮らしていたけど、超大型の巨人が現れて、壁をブッ壊してしまった。
巨人の来襲!
阿鼻叫喚の地獄絵図!
圧倒的に巨人は強く、人類に勝ち目はない。
でも、戦わなければ、人類は滅んでしまう。
重苦しい世界観だけれど、とにかく面白い。
ストーリーが熱くて、登場人物に魅力があれば、絵なんて添え物に過ぎない。
漫画ってのは、絵だけで成立している訳じゃあないし…。
まあ、もう少し絵が…。
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20:01 その他 comments(0)
家康名臣伝
『家康名臣伝』は、徳川家康の主だった家臣の経歴やエピソードを紹介した本である。
家康と徳川家臣団の関係はと言えば、人間不信の狸親父が餌を使って、飼い慣らした多数の犬を競争させている。
例え、犬は餌に有り付けなくても、それはそれで別に構わない。
だって、犬は飼い主に認められたいだけなんだもん。
正直、家康が羨ましいわ。
私もマゾっ気のあるワンコを多頭飼いしてみたいぞ。
政略家にして勇猛な創業の功臣−井伊直政
裏目に出た老臣の忠誠心−酒井忠次
家康の理解を超えた直線的忠誠−天野康景
「裏切った過去」を負って生きる−本多正信
下克上の論理を否定する主従関係の実践者−鳥居忠吉・元忠
非情に切り捨てられた「幕閣の実力者」−大久保忠隣
全幅の信頼を受けた初代京都所司代−板倉勝重
「天下のご意見番」の疑念と鬱憤−大久保彦左衛門
「裏の番人」から抜けられなかった男−服部半蔵
天下取りを理論化した「曲学阿世」の徒−林 羅山
付家老の使命わきまえた「自虐の臣」−安藤直次
家康の薫陶を受けた次代の宰相候補−土井利勝
徳利の首になった江戸町奉行−彦坂元正
二番手主義を貫いた長距離ランナー−藤堂高虎
股肱の忠臣が「折れた竹馬」になるとき−石川数正
哀しき「忠犬」の遠吠え−平岩親吉
家康を見限った有能機敏なアジエーター−榊原康政
家康を神の座につけた怪僧−天海と崇伝
異国からやってきた貿易外交担当ブレーン−アダムスとヨーステン
家康の名臣として、以上の彼らが選出されている。
ところで、誰か、重要な人物を忘れてやしませんか?
何故だ?
何故、本多さんトコの忠勝くんが居ないんだ?
忠勝は名臣じゃないと言うんか!
何故なんだ、ドゥーモン先生めェ!
16:05 徳川家臣本 comments(0)
城のなかの人
『城のなかの人』は、星新一の歴史短編集である。
生まれた時から美と絢爛の中で、蝶よ花よと育てられた豊臣秀頼は、醜さというモノが理解できなかった。
壮麗な大坂城に守られながら、秀頼は関白になる為の教育を受けるも、少しばかり純粋培養が過ぎた。
お城の外には、美徳だけでなく、悪徳もある。
それを秀頼に体験学習させたのは、そう、我らが徳川家康公だ。
そして、大坂の陣へ…。
ここまではまあ、有り勝ちなストーリーと言えなくもない。
だが、流石は星新一なのよ。
オチが気にならない人のみ、反転して読んで下され。
よくよく考えてみれば、自分(秀頼)は、太閤秀吉の立身出世物語を逆に辿らされているような気がする。
ならば今、自分が決断すべき死とは、すなわち新たな誕生ではないか。
大坂城は、女の城である。
お城の居心地が良かったのは、母体に優しく包まれていたから。
自分は大坂城という胎内を出て、生まれなくてはならぬ。
一際、大きな産声を轟かせて。
…ボバーン!
これは良い滅びの美学。
感動した!
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15:36 歴史小説 comments(0)
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